抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2007年,表面プラズモンの励起が外部磁場により変化する「磁気表面プラズモン効果」が見出されて以来,金や銀などの表面プラズモン励起材料と磁性材料とを組み合わせた薄膜について,基礎および応用両面から活発な研究開発が行われている。本稿は,磁気表面プラズモン効果の磁気センサへ応用するための材料設計指針を次の項目から述べた。1)はじめに,2)表面プラズモン,入射光の波数と表面プラズモンの波数が一致し,表面プラズモンが励起,3)磁気表面プラズモン効果材料,表面プラズモン励起材料(Au,Ag,Cu,Al等)と磁気応答材料(Fe,Co,Ni等)とを組み合わせた薄膜構造,3.1)金属多層構造,非磁性金属と磁性金属を積層した薄膜,非磁性材料(Au,Ag,Cu等),磁性材料(Fe,Co,Ni等)など,Au/Co/Au薄膜積層構造は,磁気表面プラズモン効果として最も検討されている。3.2)非固溶金属単層構造,非磁性材料と磁性金属材料が非固溶の材料系は,単層薄膜材料中に表面プラズモン材料と磁気応答材料が混在し,単層で表面プラズモン励起と磁気応答性が得られる。Ag
75Co
25,Ag
75Fe
25単層薄膜で磁気表面プラズモン効果を示す。3.3)金属/誘電体二層積層構造,表面プラズモン励起非磁性金属材料と磁気応答性の磁性誘電体との薄膜構成,パルスレーザ堆積法作製のAu/MFe
2O
4(M=Zn,Co,Ni)薄膜で磁気表面プラズモン効果観測されている。