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J-GLOBAL ID：201702269143605334   整理番号：17A0980238

地下水位制御システムを利用した地下灌漑時における湿潤域・地下水位の経時変化と水収支

Time Series Variation of Wetting Area and Groundwater Level, and Water Balance during Sub-surface Irrigation with the Farm-oriented Enhancing Aquatic System

著者 (5件)： 坂田賢 (国立研究開発法人 農研機構 中央農業研究センター 北陸研究拠点) ,  大野智史 (国立研究開発法人 農研機構 中央農業研究センター 北陸研究拠点) ,  加藤仁 (国立研究開発法人 農研機構 中央農業研究センター 北陸研究拠点) ,  鈴木克拓 (国立研究開発法人 農研機構 中央農業研究センター 北陸研究拠点) ,  横山浩 (新潟県上越地域振興局)
資料名： 農業農村工学会論文集  (Transactions of the Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering)
巻： 85  号： 1  ページ： I_129-I_135(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： S0345A  ISSN： 1882-2789  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 地下水位制御システムは政策目標として水田への導入が推進されFOEASはその一手法である.FOEASによる栽培上の効果や土壌水分変化に関する研究が転作作物を対象にみられるが, 直播栽培などの稲作を対象とした研究は少ない.本研究では現場透水試験により地下灌漑が可能であることと, 積雪前の均平作業で十分な均平精度が得られたFOEAS圃場において, 不耕起V溝直播栽培の生育初期に地下灌漑を実施し, 視覚的に灌漑の広がりを捉えるとともに, 地下水位変化および水収支を測定した.その結果, 地下灌漑では圃場全体を均一に灌漑できる一方で, 水位制御器内の水位設定や暗渠からの距離により, 灌漑開始直後は地下水位の上昇傾向が異なることが示された.また, 水位制御器の水位設定を田面下に設定すると, 水位管理器がない圃場では直接圃場外に流出する用水が増えることを留意点として示した.(著者抄録)

シソーラス用語： 水田 ,  灌漑 ,  *制御系 ,  *地下灌漑 ,  地下水位 ,  経時変化 ,  水収支 ,  農業施設 ,  直播栽培 ,  制御装置 ,  水位 ,  湿潤 ,  区域
準シソーラス用語： FOEAS ,  現場透水試験 ,  湿潤域 ,  水位制御器 ,  *地下水位制御システム ,  不耕起V溝直播栽培

著者キーワード (14件)： 地下水位制御システム ,  地下灌漑 ,  設定水位 ,  湿潤域 ,  不耕起V溝直播栽培 ,  均平精度 ,  透水性 ,  Farm-oriented Enhancing Aquatic System (FOEAS) ,  Subsurface irrigation ,  Setup water level ,  Wetting area ,  The v-furrow no-till direct seeding of rice ,  Preciseness of leveling work ,  Permeability

分類 (2件)： 農業土木  (FB02000W) ,  地下水流  (RC10060Q)

引用文献 (24件)：

• 土壌標準分析 測定法委員会(2003):土壌標準分析・測定法, 博友社, 59-62.
• 藤森新作, 小野寺恒雄(2012):地下水位制御システムFOEAS-導入と活用のポイント-, 農山漁村文化協会, 45-46.
• 濱田千裕, 中嶋泰則, 林 元樹, 釋 一郎(2007):水稲における不耕起V溝直播栽培の開発-「冬季代かき」による栽培の安定化-, 日本作物学会紀事, 76(4), 508-518.
• 原口暢朗, 古木敏也(1995):用排水管理時間から見た大区画水田の合理的な耕区長辺長と水口間隔の検討, 農業工学研究所技報, 190, 47-57.
• 原口暢朗, 若杉晃介(2016):水田における暗渠管を利用した地下灌漑に及ぼす下層土の透水性の影響, 農業農村工学会誌, 84(3), 27-30.

タイトルに関連する用語 (5件)： 地下水位制御システム ,  地下灌漑 ,  地下水位 ,  経時変化 ,  水収支