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J-GLOBAL ID:201702269479107238   整理番号:17A0482777

沿岸南極圏のDumont d’Urvilleにおける大気硫酸塩,硝酸塩,及びオゾンの3つの酸素同位体組成の季節変化

Seasonal variations of triple oxygen isotopic compositions of atmospheric sulfate, nitrate, and ozone at Dumont d’Urville, coastal Antarctica
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巻: 17  号:ページ: 3713-3727 (WEB ONLY)  発行年: 2017年03月 
JST資料番号: U7039A  ISSN: 1680-7316  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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大気内の大気硫酸塩(SO42-)と硝酸塩(NO3-)の3つの酸素同位体組成(Δ17O=δ17O-0.52×δ18O)は,それらの形成過程に関与する酸化経路の相対的な寄与を反映し,大気化学モデルにおける欠如反応を示す情報を与え得た。しかし,これらのモデル推定におけるΔ17O(SO42-)及びΔ17O(NO3-)値の制御因子に対する多くの理論的仮定が残っている。オゾン(O3)のΔ17O値はフラット値を持ち,Δ17O(SO42-)とΔ17O(NO3-)値の季節性に影響しないというこれらの仮定の1つをテストするために,2011年を通じて,Dumont d’Urville観測所(66°40’S,140°01’E)で収集した大気硫酸塩,硝酸塩及びオゾンのΔ17O値の最初の同時測定を行った,硫酸塩と硝酸塩のΔ17O値は,それぞれ0.9~3.4と23.0~41.9‰の範囲内で,南半球夏季の最小値と冬の最大値の特徴を持つ季節変化を示した。対照的に,オゾンのΔ17O値は有意の季節変化を示さず,年間を通じて26±1‰の値を示した。これらの対照的な季節傾向は,Δ17O(SO42-)及びΔ17O(NO3-)値の季節性はΔ17O(O3)の変化の結果ではなく,酸化化学の変化の結果であることを示唆した。Δ17O(SO42-)およびΔ17O(NO3-)値の夏の最小値と冬の最大値の傾向は,HOx,ROx及びH2O2による酸化に対するO3酸化の相対寄与における日射駆動変化によって起こされた。その一般的な傾向に加えて,Δ17O(SO42-)及びΔ17O(NO3-)値をオゾン混合比と比較して,春(9~11月)に観測されたΔ17O(SO42-)値は,秋(3~5月)より低いことを見出し,Δ17O(NO3-)値には春と秋に有意差は無かった。春と秋のオゾン混合比に対するΔ17O(SO42-)値の相対的に低い感度を,(1)積雪からのNOx排出に起因するOH及びH2O2によるSO2酸化の増加した寄与,及び/あるいは(2)水相中の次亜ハロゲン酸(HOX=HOCl+HOBr)によるSO2酸化によって説明できた。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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対流圏・成層圏の地球化学 

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