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J-GLOBAL ID：201702269512020785   整理番号：17A1075132

日本ススキの分子系統解析(イネ科)

Molecular Phylogenetic Analysis of Japanese Miscanthus (Poaceae)

著者 (5件)： NAKAMORI Hidenori (Shizuoka Univ., Shizuoka, JPN) ,  TOMITA Miki (Shizuoka Univ., Shizuoka, JPN) ,  AZUMA Hiroshi (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  MASUZAWA Takehiro (Shizuoka Univ., Shizuoka, JPN) ,  TOKUOKA Toru (Shizuoka Univ., Shizuoka, JPN)
資料名： Acta Phytotaxonomica et Geobotanica  (Acta Phytotaxonomica et Geobotanica)
巻： 68  号： 2  ページ： 83-92  発行年： 2017年06月 
JST資料番号： L2614A  ISSN： 1346-7565  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ススキ(イネ科)は約20種あり,そのうち7種と2つの形態が日本で生育している。M.condensatusが別種であるのか,あるいはM.sinensisの亜種であるのか論争がある。その分類学的地位を決定するために,7つのススキの日本種の31サンプルからatpB-rbcL,psbC-trnS(UGA),rpl20-rps12,trnL(UAA)-trnF(GAA),trnS(GGA)-trnT(UGU)および核ITS領域とAdh1遺伝子のDNA配列を用いて分子系統解析を行った。cpDNA配列に基づく隣接結合(NJ)系統樹は,M.condemsatusとM.sinensisが2つのハプロタイプを共有することを示し,2つの種の核ITSおよびAdh1配列が同一であるため, DNA配列に基づいてM. condensatusとM. sinensiaを区別することは困難であった。この証拠は,2種間のハイブリダイゼーションが急速に進行したこと,あるいはM. condensatusがM. sinensisの分化系統に由来することを示している。M. condensatusは議論の余地が残っているが,本知見はM. condensatusを亜種特異的分類群としてM. sinensis var condensatusと分類することを示唆した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *ススキ属 ,  解析 ,  系統発生 ,  遺伝子 ,  系統樹 ,  生物分類
準シソーラス用語： 分子系統解析 ,  ITS領域 ,  Adh1遺伝子 ,  分子系統樹

分類 (1件)： 植物分類学  (EH01030N)

タイトルに関連する用語 (4件)： 日本 ,  ススキ ,  分子系統解析 ,  イネ科