抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本連載では,ソフトウエアの脆弱性について,プログラムを書く立場から解説を行ってきた。今回は,2016年前半に起こった主要なトピックスを紹介する。1月には,Anonymousが日本を攻撃対象としてDDoSを行い,米国ではCIA長官のアカウントがクラックされる事件が起こった。2月には,米国では,FBIで2万人分の個人情報が流出し,また,病院のPCがランサムウエアに感染した。さらに,Linux Mintサーバがクラックされインストール用ISOファイルが改竄されたものに置き換えられるという事件が起こった。これは,インストール時の弱点を突かれたものである。3月には,出会い系サイトMate1.comから2700万人分の個人情報が流出し販売された。米国では,ニューヨークのダム管理サイトSCADAにサーバー攻撃があった。4月には,トルコで国民の60%にあたる5000万人分の個人情報が流出した。5月には,ギリシャ中央銀行や,DNSサービスのNS1社へのDDoS攻撃があった。6月には,米国の民主党全国委員会から電子メールが流出し,仮想通貨ファンドThe DAOへの攻撃があった。7月以降については次回に紹介する。