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J-GLOBAL ID：201702269671543009   整理番号：17A0655678

会計不正と経営分析-セグメント情報の観点から-

著者 (1件)： 中野貴之 (法政大)
資料名： 経営分析研究  (年報経営分析研究)
号： 33  ページ： 12-22  発行年： 2017年03月31日 
JST資料番号： L7463A  ISSN： 0911-0747  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 総合電機機器メーカーのT社による会計不正は社会的に大きな驚きをもって受け止められるとともに,わが国を代表する企業において発覚しただけに,財務会計情報に対する社会的信頼性をも揺るがしかねない事態になっている。同社による会計不正は特定の事業部門,とくに業績不振部門において組織的に行われていたという点で特徴的である。事業部門別の業績は,財務会計情報においてセグメント情報により開示されている。投資者,株主等の財務諸表利用者は,会計不正の発覚前に,セグメント情報によりT社の各部門の財務状況をどの程度正確に把握できていたのか,また各部門における会計不正を予見しうる可能性はあったのか。こうした問題意識に基づき,本稿ではT社による会計不正をセグメント情報の観点から検証し,その特徴を浮き彫りにするとともに,公表財務会計情報としてのセグメント情報をめぐる課題について考察している。(著者抄録)

シソーラス用語： *経営分析 ,  セグメント ,  *企業会計 ,  *財務会計 ,  企業業績 ,  *犯罪 ,  意識 ,  *財務諸表
準シソーラス用語： 活動セグメント ,  *会計情報 ,  *不正行為 ,  問題意識

分類 (1件)： 経営工学一般  (KA01010C)

引用文献 (13件)：

• Berger, P. G., and R. N. Hann (2007) ′′Segment Profitability and the Proprietary and Agency Costs of Disclosure,′′ The Accounting Review, Vol. 82, No. 4, pp. 869-906.
• Botosan, C. A., and M. Stanford (2005) ′′Managers' Motives to Withhold Segment Disclosures and the Effect of SFAS No. 131 on Analysts' Information Environment,′′ The Accounting Review, Vol. 80, No. 3, pp. 751-771.
• Ettredge, M. L., S. Y. Kwon, D. B. Smith, and M. S. Stone (2006) ′′The Effect of SFAS No. 131 on the Cross-Segment Variability of Profits Reported by Multiple Segment Firms,′′ Review of Accounting Studies, Vol. 11, No. 1, pp. 91-117.
• Financial Accounting Foundation [FAF] (2012) Post-implementation Review Report on Statement of Financial Accounting Standards No. 131 (SFAS 131), Disclosures about Segments of an Enterprise and Related Information (Codified in Accounting Standards Codification Topic 280, Segment Reporting), FAF.
• Harris, M. S. (1998) ′′The Association between Competition and Managers' Business Segment Reporting Decisions,′′ Journal of Accounting Research, Vol. 36, No. 1, pp. 111-128.

タイトルに関連する用語 (4件)： 会計 ,  経営分析 ,  セグメント ,  観点