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J-GLOBAL ID：201702269755326988   整理番号：17A0125257

モデルシャンプ類の調製とケラチンフィルムを利用した摩擦を低下させる成分の同定

著者 (5件)： 小関道彦 (信州大学繊維学部) ,  藤井敏弘 (信州大学繊維学部) ,  比嘉善一 (信州大学繊維学部) ,  岡島崇文 (信州大学繊維学部) ,  伊藤弓子 (信州大学繊維学部)
資料名： Journal of Fiber Science and Technology (Web)  (Journal of Fiber Science and Technology (Web))
巻： 72  号： 8  ページ： 166-171(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U0723A  ISSN： 2189-7654  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 毛髪の表面を覆うキューティクルは,化学的な検討に加え美観の観点から,その触感覚と光学面での研究の対象となっている。前者では,シャンプ類などが毛髪に与える影響,特に手触り感などの物理特性を客観的に評価することを目的として,毛髪試料と摩擦計測機器(摩擦係数:MIUの測定)を組合せた実験が行われている。しかし,試料の不均一性から有意な変化を捉えにくく,膨大な実験回数が必要などの問題がある。そこで本研究では,シャンプ類の処理によって毛髪摩擦が低下する要因を明らかにすることを目的として検討を行い,その評価手段としてケラチンフィルムが持つ表面特性と結合・吸着性を利用した。その結果,シャンプ類に使用されている“滑らかさ”を生み出すカチオン性の界面活性剤である塩化ステアリルトリメチルアンモニウム,高級アルコールのステアリルコール,およびシリコーンが動的な摩擦の指標であるMIU値を有意に低下させることが明らかになった。などの知見を得た。

シソーラス用語： *シャンプー ,  クチクラ ,  触覚 ,  *摩擦 ,  ケラチン ,  薄膜 ,  表面性状 ,  陽イオン界面活性剤 ,  ポリシロキサン ,  平滑度 ,  摩擦係数 ,  脂肪族アルコール
準シソーラス用語： カチオン界面活性剤 ,  ケラチンフィルム ,  コンディショナ ,  シリコーン ,  滑らかさ ,  触感覚 ,  *動的摩擦 ,  *毛髪

分類 (1件)： 化粧品  (YG03030S)

物質索引 (2件)： ステアリルアルコール ,  ステアリルトリメチルアンモニウム

引用文献 (18件)：

• [1] J. A. Swift, J. Cosmet. Sci., 50, 23 (1999).
• [2] L. J. Wolfram, M.K.O. Lindemann, J. Soc. Cosmet. Chem., 22, 839 (1971).
• [3] Chem.22F. Harusawa, T. Kato, M. Tanaka, J. Soc. Cosmet. Chem. Jpn., 15, 225 (1981).
• [4] Y. Matsuzawa, N. Mikami, J. Soc. Cosmet. Chem. Jpn., 29, 227 (1995).
• [5] H. Kono, K. Suganuma, T. Furukawa, J. Soc. Cosmet. Chem. Jpn., 33, 377 (1999).

タイトルに関連する用語 (5件)： モデル ,  シャンプ ,  調製 ,  摩擦 ,  同定