抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
中心視野と周辺視野の視覚的刺激に対する脳内の処理機序の違いに着目し,周辺視野域へ視覚的刺激を提示する装置を構築した。具体的なシステムとしては,横方向6m縦方向1.5mの大型スクリーンにCGで作られた走行前方映像を投影する左右70度の視野角を持ったドライビングシミュレータである。自動運転モードと手動運転モードがあり,自分でも操縦可能である。この広画角ドライビングシミュレータを用い,周辺視野角5°以上の視野に赤色レーザレーダビームの視覚的刺激を提示したときのレーザビームの知覚特性を測定する。実験としては,左右5度の周辺視野内にビームをランダムに照射し,被験者はそのビームの存在に気が付いたらボタンを押す。実験では,中心視野域ビームが照射されてボタンが押されるまでの時間を測定する。このとき,中心視野ビームの照射に数秒先立って,周辺視野域左右10,15,20,40°にビームを短時間照射し,プライミング効果が認められるかを検討した。3名の20代成人男子への実験では,左右20°の周辺視野からのビーム照射に対して有意差1%でプライミング効果が認められた。このことから,周辺視野域20°近辺への視覚的刺激提示の効果が良好である可能性を見出した。(著者抄録)