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J-GLOBAL ID：201702269987013252   整理番号：17A0763788

緑膿菌におけるガリウムの生体模倣特性の理解:XASおよびXPS研究

Understanding the biomimetic properties of gallium in Pseudomonas aeruginosa: an XAS and XPS study

著者 (8件)： Porcaro F. (Roma Tre University, Dept. of Sciences, Via della Vasca Navale 79, 00146 - Rome, Italy. [e-mail]) ,  Bonchi C. ,  Ugolini A. ,  Frangipani E. ,  Polzonetti G. ,  Visca P. ,  Meneghini C. ,  Battocchio C.
資料名： Dalton Transactions  (Dalton Transactions)
巻： 46  号： 21  ページ： 7082-7091  発行年： 2017年 
JST資料番号： A0270A  ISSN： 1477-9226  CODEN： DTARAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ピオケリン(PCH)は,病原菌の緑膿菌(PAO)により生成されるシデロフォア(細胞外キレート剤)である。PCHはPAOへの鉄(Fe³⁺)輸送に関与し,その代謝と病原性に関して重要である。Fe³⁺との化学的類似性のため,ガリウム(Ga³⁺)は細菌細胞における重要な鉄依存プロセスを干渉し,それにより特定の金属系抗菌薬の設計に関する新たな展望を開く。しかし,PCHシデロフォアと錯体形成したGa³⁺のFe³⁺模倣特性に関する構造的基礎は,依然として欠如している。金属部位での配位化学の正確な知識は,新規な生体模倣金属系薬剤の生成における最上位の問題の一つである。深い構造分光学的調査によるこの問題の解明は,関連する生物学的経路との改善された干渉または特異的抑制をもたらす可能性がある。このため,シンクロトロン放射誘起X線光電子分光法(SR-XPS)とX線吸収分光法(XAS)を使用し,PCH金属錯体におけるFe³⁺とGa³⁺配位サイトの電子的性質と配位化学を調べた。XAFSとSR-XPSを組み合わせた研究は,FeとGaの両方がFe-PCHとGa-PCHにおいて同じ原子価状態であり,同じ八面体配位構造を有することを実証することを可能にする。さらに,EXAFSデータ解析に由来するFeとGaに関する類似の次近接分布は,Gaの生体模倣挙動の起源における類似の配位化学を強く支持する。Copyright 2017 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST

シソーラス用語： *緑膿菌 ,  *模倣 ,  *X線吸収分光法 ,  *X線光電子分光法 ,  シデロホア ,  *ガリウム錯体 ,  鉄錯体 ,  錯体生成 ,  シンクロトロン放射 ,  光電子分光法 ,  八面体 ,  抗細菌薬
準シソーラス用語： シンクロトロン放射光電子分光 ,  ピオベルジン ,  *生体模倣

分類 (2件)： 非遷移金属元素の錯体  (CE01030C) ,  抗細菌薬の基礎研究  (GW17020S)

物質索引 (1件)： ピオケリン

タイトルに関連する用語 (7件)： 緑膿菌 ,  ガリウム ,  生体模倣 ,  理解 ,  XAS ,  XPS ,  研究