抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,子どもの豊かな育ちを保障するために,日本の保育の今について報告した。先ず,そもそも保育とは何か,保育の質を高めるにはどうしたらよいのか,現実の実態と理論を概観し,これからの課題を考えることを報告した。次に,少子化・子育て支援対策と保育の現状,保育の利用率について報告した。更に,就学前における教育・保育を提供する施設-保育所・幼稚園・認定子ども園について報告した。加えて,権利の主体としての子ども-「子どもの権利条約」と子どもの最善の利益,保育とは何か,保育の質のとらえ方について報告した。最後に,課題と展望として,保育所・保育士が果たす社会的な役割は膨大なものとなってきているにもかかわらず,学校教育職員では考えられない5割を切る正職率の低さ,待遇面の課題もあること,今後も民営化,企業参入,規制緩和など相互が絡み合って保育の質の低下が避けられない危機的な状況となっていること,地方公共団体に「幼児教育アドバイザー」の育成,「幼児教育センター」の設置を委託する事業に関しては,幼児教育・保育の質に関連するものとして自治体間の規模を勘案しつつも,県主導で実施していくのが望ましいと考えること等を報告した。