文献

J-GLOBAL ID：201702270529881875   整理番号：17A0918295

下水汚泥と地域バイオマスを用いた食用きのこ栽培技術の開発

著者 (8件)： 山内正仁 (鹿児島工業高等専門学校 都市環境デザイン工学科) ,  池田匠児 (鹿児島工業高等専門学校 専攻科 建設工学専攻) ,  山崎寛登 (鹿児島工業高等専門学校 専攻科 建設工学専攻) ,  山田真義 (鹿児島工業高等専門学校 都市環境デザイン工学科) ,  八木史郎 (鹿児島大学) ,  黒田恭平 (北九州工業高等専門学校 生産デザイン工学科) ,  原田陽 (北海道立総合研究機構林産試験場) ,  山口隆司 (長岡技術科学大学大学院 技術科学イノベーション専攻)
資料名： 土木学会論文集 G(環境)(Web)  (環境工学研究論文集(Web))
巻： 72  号： 7  ページ： III_515-III_522(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U0108A  ISSN： 2185-6648  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,下水処理場由来のバイオマスの利用拡大を目指し,下水汚泥(脱水汚泥)をきのこ培地の栄養材とした培地でヒラタケの栽培試験を実施した.その結果,下水汚泥はきのこ培地の単独の栄養材としては利用できないが,甘藷焼酎粕乾燥固形物(甘藷焼酎粕)と併用することで,対照区と比較して菌糸伸長の促進と栽培期間の短縮が最大10日程度認められ,かつ培地10gあたりの収量性が20%高まることが明らかになった.また,本培地でヒラタケを栽培すると,対照区と比較して遊離アミノ酸を3.4倍多く含む高品質きのこを栽培できることがわかった.さらに本培地の重金属含有量は肥料取締法に基づく基準値以下であり,栽培した子実体からも重金属は未検出で子実体に移行しないことから,食品としての安全性を確認した.(著者抄録)

シソーラス用語： 下水処理 ,  下水汚泥 ,  再利用 ,  バイオマス ,  肥料 ,  *汚泥ケーキ ,  醸造副産物 ,  米糠 ,  おが屑 ,  ヒラタケ属 ,  *栽培試験 ,  *食用きのこ ,  汚泥肥料 ,  焼酎粕 ,  Pleurotus ostreatus ,  木質材料 ,  材料 ,  微生物
準シソーラス用語： ヒラタケ

著者キーワード (5件)： sewage sludge ,  dried sweet potato shochu lees ,  oyster mushroom ,  potassium ,  recycling

分類 (2件)： その他の廃水処理・処分  (SC03070S) ,  野菜  (FC03043X)

引用文献 (28件)：

• 1) 国土交通省 ホームページ : 下水汚泥の利用状況,http://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/crd_sewerage_tk_000124.html,(2016年5月2日閲覧)
• 2) 安陪達哉:水・資源・エネルギーの集約・自立・供給拠点化に向けて,下水道協会誌,Vol. 51,No. 626,pp. 4-6, 2014.
• 3) 石田貴:下水汚泥を利用する,月刊下水道,Vol. 39,No. 5,pp. 35-39,2016.
• 4) 国土交通省ホームページ:水防法等の一部を改正する一部施行等について(7月19日施行分),http://www.mlit.go.jp/river/suibou/suibouhou.html,(2016年5月2日閲覧)
• 5) 細川恒:下水道法改正と下水汚泥の処理,JS 技術情報メール,No. 166,http://www.jswa.go.jp/g/g5/g5m/y/pdf/y146.pdf,2015.

タイトルに関連する用語 (6件)： 下水汚泥 ,  地域 ,  バイオマス ,  食用きのこ ,  栽培 ,  開発