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J-GLOBAL ID:201702271141199935   整理番号:17A1617662

ストレスと不妊の関連性:グレリンの新しい役割

Linking Stress and Infertility: A Novel Role for Ghrelin
著者 (8件):
資料名:
巻: 38  号:ページ: 432-467  発行年: 2017年10月 
JST資料番号: W0925A  ISSN: 0163-769X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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不妊症は,12ヶ月の無防備な性交後に生存可能な妊娠を達成することができないと定義され(女性が35歳以上であれば6ヶ月),世界中の4組に1組のカップルに顕著な影響を及ぼす。また,心理的ストレスは,少なくともいくつかの個体では,男性および女性の不妊症の主な原因である。ライフストレスによって他のものよりも大きな影響を受ける個体については,潜在的な感受性の根底にあるメカニズムとその理由を理解することが不可欠である。グレリンはストレスと不妊との間に関連があり,ストレスが繁殖力に影響を及ぼす方法における個体差を部分的に説明するかもしれない。このレビューで示した証拠は,ストレスがグレリンシグナル伝達の調節不全を刺激することによって妊娠および妊娠に負の影響を及ぼすという仮説を強く支持しているが,ストレスと妊娠の間のメディエーターとしてのグレリンの直接的な役割はまだ示されていないことに注目すべきである。つまり,ストレス,グレリン,および生殖機能の関係に関するメカニズムおよびこれらの発見の潜在的な治療上の影響に関して,多くのことがまだ解明されていない。今後この役割についての実験では,ストレスや不安だけでなく,代謝,神経保護,および脳血管機能におけるアシルグレリン(AG)およびデスアシルグレリン(DA)Gの明確な役割の研究で示されているように,AGとDAGの潜在的に独立した,補完的で拮抗的な役割に留意する必要がある。残念ながら,このレビューで示した,繁殖におけるグレリンの役割を検討した多くの研究はグレリンのアシル化状態を特定していない。将来の研究では,ストレス誘発性不妊症を治療するためのAGおよびDAGの利用可能性を標的とする市販の薬理学的化合物の可能性を評価する必要もある。最近開発された生物活性DAG類似体AZP-531は,循環AGの強力な阻害剤である。この化合物は現在,AGの上昇およびグレリン系の調節不全に苦しむ2型糖尿病患者およびプラセボリ症候群の患者において臨床試験中である。これまでのところ,AZP-531は安全で忍容性が高く,改善された薬物動態プロファイルは既存のグレリン拮抗薬とは異なっている。したがって,この化合物は慢性ストレス誘発性不妊症において有用な治療剤を提供し得る。しかし,グレリンが複数の機能に関与しているため,安全に妊娠可能性の改善にこの化合物を利用する可能性を検討するためには多くの研究が必要である。それにもかかわらず,ストレスおよび妊娠可能性におけるグレリンの役割の明確な証拠は,その作用を標的とすることがストレスに敏感なカップルにおける不妊症の有用な治療法を提供し得ることを示唆する。
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分類 (4件):
分類
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その他の脊椎動物ホルモン  ,  内分泌系の基礎医学  ,  婦人科・産科の基礎医学  ,  婦人科疾患,妊産婦の疾患 
タイトルに関連する用語 (5件):
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