抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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緩やかに高気圧に覆われて一般風が弱かった2017年5月21日と7月10日の2日の事例に対して,「内陸は都心よりも暑い」を主眼に,都市の熱が無くても内陸の気温が高くなること,都心の熱があっても,例え昔よりも温まっていても,南寄りの風は冷却の方向に働いている可能性が大きいことをアメダスデータを使って示した。次に,都心の方が暑く感じると思う理由に関して,人体の表面温度も熱収支に支配され,表面では顕熱輸送,潜熱輸送,日射,赤外放射,体内に熱輸送が平衡し,前四者の大小で体内への熱輸送の大小が決まり,大きければ暑いと感じる(いわゆる体感温度)と説明した。この中で,直接に気温が関与して暑く感じるのは顕熱輸送であり,最も重要なものは赤外放射ではなかろうか。街路キャニオンのような場所では,道路だけではなく両側に聳えるビルからも赤外線が放射され,これが気温が比較的低くても暑いと感じると思う理由である。