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J-GLOBAL ID：201702271165766590   整理番号：17A0148700

動的析出強化を活用した自動車排気部品用耐熱フェライト系ステンレス鋼(NSSC429NF,NSSC448EM)の開発

著者 (7件)： 濱田純一 (新日鐵住金ステンレス株式会社:研究センター薄板・自動車材料研究部) ,  林篤剛 (新日鐵住金ステンレス株式会社:研究センター薄板・自動車材料研究部) ,  神野憲博 (新日鐵住金ステンレス株式会社:研究センター薄板・自動車材料研究部) ,  小森唯志 (新日鐵住金ステンレス株式会社:研究センター薄板・自動車材料研究部) ,  伊藤宏治 (新日鐵住金ステンレス株式会社:研究センター薄板・自動車材料研究部) ,  福田望 (新日鐵住金ステンレス株式会社:研究センター薄板・自動車材料研究部) ,  井上宜治 (新日鐵住金株式会社八幡技術研究部)
資料名： まてりあ  (Materia Japan)
巻： 56  号： 1  ページ： 33-35(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： F0163A  ISSN： 1340-2625  CODEN： MTERE2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： エキゾーストマニホールドの耐久性能で最も重要な熱疲労における動的組織変化を追求する中で,析出粒子の形態変化に着眼し,動的な高温析出強化を活用した。その結果,Cuをフェライト系ステンレス鋼に添加することで,耐熱用途の材料に対しNbをフリーとしたCu添加鋼を開発した。また,SUS444系に対してMoを削減したNb-Cu-微量Mo複合添加鋼を開発し商品化した。高温で歪を受ける環境下でのCu粒子は,通常想定される棒状粒子のオストワルド成長ではなく,Dislocation shearingによる分断,固溶,再析出を繰返し,微細形態を維持できた。また,この様なCu粒子の析出形態は強化量が高く,静的熱処理後の約4倍の強化量が見積られ,動的析出強化の有効性を定量的に示した。これよりCu添加により熱疲労寿命が向上し,排ガス高温化や軽量化に向けた適用が期待できる。0.3%程度の微量Moを添加することで,寿命向上となった。

シソーラス用語： *析出硬化 ,  *ステンレス鋼 ,  *耐熱鋼 ,  部品 ,  排気管 ,  *排気装置 ,  排気弁 ,  熱疲れ ,  銅 ,  粒子 ,  疲れ寿命 ,  銅添加合金 ,  モリブデン添加合金 ,  ニオブ添加合金 ,  転位【結晶】 ,  自動車排出ガス
準シソーラス用語： 自動車排気ガス ,  *フェライト系ステンレス鋼 ,  自動車部品

分類 (2件)： 機械的性質  (WB02030U) ,  組織的硬化現象  (WB01020C)

引用文献 (7件)：

• (1) 例えば,細井祐三監修:ステンレス鋼の科学と最新技術,ステンレス協会,東京,(2011), 222-228.
• (2) 神野憲博,井上宜治,濱田純一:CAMP-ISIJ, 25(2012), 1175.
• (3) 神野憲博,濱田純一,金子賢治:CAMP-ISIJ, 29(2016), 822.
• (4) 藤田展弘:新日鉄技報,371(1999), 30-34.
• (5) 宮原光雄,梶村治彦,樋口賢次:日本鉄鋼協会自主フォーラム,ステンレス鋼の高温特性と自動車排気系部材への利用技術,(2003), 10-15.

タイトルに関連する用語 (5件)： 析出強化 ,  活用 ,  自動車排気 ,  フェライト系ステンレス鋼 ,  開発