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J-GLOBAL ID：201702271364529988   整理番号：17A0565626

改良9Cr-1Mo鋼TypeIV損傷におけるボイド観察条件とボイド発生成長簡易推定法の提案

著者 (7件)： 川島扶美子 (熊本大学大学院先端科学研究部環境科学部門機械システム設計研究分野) ,  入江喜嗣 (熊本大学大学院自然科学研究科先端機械システム講座) ,  益満敦士 (熊本大学大学院自然科学研究科先端機械システム講座) ,  末廣和晃 (熊本大学工学部機械システム工学科) ,  大戸克起 (熊本大学工学部機械システム工学科) ,  渡邉佳 (熊本大学工学部機械システム工学科) ,  藤原和人 (熊本大学大学院先端科学研究部環境科学部門機械システム設計研究分野)
資料名： 材料  (Journal of the Society of Materials Science, Japan)
巻： 66  号： 2  ページ： 108-113(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： F0385A  ISSN： 0514-5163  CODEN： ZARYA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 火力発電所高温蒸気配管では,高クロム鋼のTypeIV損傷が問題となっており,余寿命評価法が必要とされている。非破壊検査法の一つとして,ボイドの個数や面積などのボイドに基づくパラメータと寿命消費率との関係を利用する方法が提案されているが,ボイドに基づくパラメータと寿命消費率の関係に応力多軸度が与える影響,という本質的な問題を検討する前にボイドに基づくパラメータ観察結果に観察面積および観察倍率が与える影響を検討する必要がある。そこで本報により,FGHAZ再現熱処理を行い,平均結晶粒径が異なるFGHAZ再現材による供試材を用いて観察条件を検討したところ,ある精度でボイド個数密度を得るために必要な観察面積とボイド個数密度との関係は,溶接条件やHeatによらない可能性があることを示した。また,観察されたボイド個数密度は,観察倍率の逆数の一次関数となった。更に,本報では,観察倍率と観察されるボイド個数密度の関係をもとにボイド半径の分布およびその時間変化を推定することで,ボイドの発生開始時間,発生速度および成長速度を簡易に推定する方法を提案した。

シソーラス用語： *高合金鋼 ,  配管 ,  合金鋼 ,  余寿命 ,  *寿命評価 ,  *非破壊検査 ,  成長速度 ,  観察
準シソーラス用語： *9Cr-1Mo鋼 ,  *ボイド成長 ,  火力発電所 ,  高クロム鋼 ,  時間変化

著者キーワード (5件)： Type IV creep damage ,  Mod. 9Cr-1Mo steel ,  Voids ,  Observation ,  Residual life

分類 (2件)： 非破壊試験  (HB02030F) ,  配管材料,弁  (QD05020E)

引用文献 (3件)：

• 1) M. Fujimoto, M. Sakane, S. Date and H. Yoshida, “Multiaxial Creep Rupture and Damage Evaluation for 2.25Cr-1Mo Forged Steel”, Journal of the Society of Materials Science, Japan, Vol.54, No.2, pp.149-154 (2005).
• 2) The Iron and Steel Institute of Japan, “Manual on Evaluation of Creep-Fatigue Damage / Lives by Replication Method“ (1991) The Iron and Steel Institute of Japan
• 3) F. Kawashima, A. Sato, Y. Irie, K. Yamakawa, K. Fujiwaraand H. Hata, “Study on the magnification and area of observation appropriate to measure Type IV creep damage of Mod.9Cr-1Mo steel”, Journal of the Society of Materials Science, Japan, Vol.64, No.2, pp.74-79 (2015).

タイトルに関連する用語 (7件)： 損傷 ,  ボイド ,  観察 ,  成長 ,  簡易 ,  推定法 ,  提案