抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
今日の社会は,めまぐるしい変化の只中にあり,「情報化やグローバル化といった社会変化が人間の予測を超えて加速度的に進展するようになってきている」と,指摘されている。学校においては,日常的にICTを活用できる環境を整備することで,子供たちに情報技術を手段として活用できる力を育むことが期待されている。小学校教育に関しては,情報技術を手段として活用する力やプログラミング的思考の育成を目指している。一方,幼児教育に対しては,「知識・技能の基礎」,「思考力・判断力・表現力等の基礎」,「学びに向かう力,人間性等」の3つが,育みたい資質・能力として挙げられている。このような背景を踏まえて,本論文は,「幼児教育におけるICT活用の現状と展望」についての考えを巡らしている。魅力的なICT活用事例として,幾つかが報告されている;(1)ビデオやデジタルカメラの活用(2)タブレットとアプリを用いた正課教育(3)保育園のハイブリッド保育(4)園児向けICT活用教育カリキュラム(5)プログラミング教育の試み。現行の幼稚園教育要領では,ICTの慎重な使用が求められているが,ICTを積極的に活用する園は,多くはないものの確実に存在し注目を集めている。幼児教育におけるICT活用は広がっているが,補助的な位置であることに変わりない。あくまでも,人,自然,実際のものとの直接的な体験が,子供たちの育つ環境の基本であるべきである。