文献
J-GLOBAL ID:201702271642461569   整理番号:17A1370309

TOROIDがTORC1の活性を調節する

TORC1 organized in inhibited domains (TOROIDs) regulate TORC1 activity
著者 (13件):
資料名:
巻: 550  号: 7675  ページ: 265-269  発行年: 2017年10月12日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
TOR(target of rapamycin)は真核生物のセリン/トレオニンキナーゼで,TORC1とTORC2という2種類の異なる複合体で機能し,細胞の成長と代謝を調節する。GTPアーゼは非生物的ストレス要因,栄養素,それに後生動物では成長因子によって生じるシグナルに応答して,TORC1の調節に重要な役割を果たすが,その働きはほとんど解明されていない。今回我々は,出芽酵母でグルコースが欠乏すると(それにより急激にTORC1のキナーゼ活性が失われる),それが引き金となって同様にRag GTPアーゼ依存的なTORC1の急激な再分布が起こり,液胞膜周辺にほぼ均一に分布していたTORC1が,超解像光学顕微鏡で観察可能な,液胞に結合した1個の円筒形構造を形成することを報告する。精製したこれらの円筒構造のクライオ(極低温)電子顕微鏡画像を三次元再構成することにより,TORC1がオリゴマー化して,高次の中空らせん構造をとっていることが判明し,我々はこれをTOROID(TORC1organized in inhibited domain)と名付けた。最近報告された哺乳類のTORC1の構造を,我々のらせん構造に当てはめてみたところ,オリゴマー化によって活性部位が立体的にふさがれることが分かった。この再構成の結果に基づき,グルコース欠乏に応答してTOROID形成とTORC1の不活性化を防ぐTOR1対立遺伝子を明らかにし,オリゴマー化がTORC1の不活性化に不可欠なことを実証する。これらの結果は,Rag GTPアーゼがTORC1の活性を調節する新しい機構を示しており,このような高次構造の可逆的な形成/解離が,プロテインキナーゼの調節機構として,正しく評価されていない可能性があることを示唆している。Copyright Nature Japan KK 2017
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
生物学的機能  ,  細胞生理一般  ,  微生物生理一般 
タイトルに関連する用語 (3件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る