抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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橋りょう等の構造物の内部欠陥の検査のために,作業効率のよい変位分布やひずみ分布の計測手法が求められている。位相シフトデジタルホログラフィは,表面処理なしに非接触で微小な変位分布やひずみ分布の計測ができる比較的新しい計測手法である。屋外における橋りょう等の大型構造物に適用するためには,片手で持てる程度の小型装置が求められている。そこで筆者はこれまでに,可搬型のデジタルホログラフィによる変位・ひずみ分布計測装置を開発し,その小型化を進めてきた。デジタルホログラフィでは,再生像にスペックルパターンが現れ,それがノイズの原因のひとつとなる。そこで,このスペックルノイズを大幅に低減する手法として,位相差平均化手法を提案して用いている。ノイズを低減させることによって,有意なひずみ分布を得ることが可能となる。再生範囲を広げるためには,再生距離を長くする必要がある。装置の設計上,再生距離を長くできない場合もあるが.凹レンズを用いることで,再生範囲を広げることができる。試作した大型の引張り試験装置に取り付けることができる変位分布・ひずみ分布計測装置のサイズは300mm立方で,重量は約10kgであり,移動可能である。本装置を用いて,溶接部付近に人工きずが付けられている試験片のひずみ分布計測実験を行った。