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J-GLOBAL ID：201702271927879589   整理番号：17A0291814

果物生産における植物ホルモンの働きと利用 果実の成熟に関わる植物ホルモンの働きと利用

著者 (1件)： 近藤悟 (千葉大 大学院園芸学研究科)
資料名： 植調  (JAPR Journal)
巻： 50  号： 11  ページ： 340-344  発行年： 2017年02月24日 
JST資料番号： L2274A  ISSN： 0289-8233  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 果実成熟にともなう果実の収穫前落果は,果実は,成熟すると果柄の基部に離層という細胞層が形成され,これに主に果実で生合成されるエチレンおよびアブシジン酸が関わる。オーキシンを主成分とする落果防止剤を処理すると離層の形成を抑制する。果実は,成熟すると各果実独特の着色を開始する。これは,エチレン,アブシジン酸とジャスモン酸が関与する。着色(アントシアニン合成)促進に働く薬剤として,オーキシン系,ジャスモン酸誘導体などがある。果実の貯蔵性向上のためには,果実成熟を誘導するエチレン濃度の抑制が有効であり,1-メチルシクロプロペン(1-MCP)が用いられる。他に,カンキツの浮皮軽減にジベレリンとジャスモン酸が使用される。

シソーラス用語： *成熟 ,  果実【器官】 ,  *植物ホルモン ,  *落果 ,  植物成長促進剤 ,  生合成 ,  オーキシン ,  *植物生理 ,  *変色 ,  アントシアニン ,  ミカン科 ,  植物生理病 ,  不飽和カルボン酸 ,  エノン ,  脂環式アルコール ,  脂環式ケトン ,  単環セスキテルペン ,  ヒドロキシケトン ,  アルケン ,  オレフィン化合物 ,  ケト酸
準シソーラス用語： かんきつ類 ,  *果実成熟 ,  *生理的落果 ,  *着色【植物生理】 ,  浮皮 ,  落果防止剤

分類 (2件)： 発生,成長,分化  (EH02030U) ,  植物ホルモン  (EH02070M)

物質索引 (4件)： 1-メチルシクロプロペン ,  アブシジン酸 ,  エチレン ,  ジャスモン酸

引用文献 (1件)：

• 農業技術大系 共通技術 植物成長調整剤の利用

タイトルに関連する用語 (3件)： 果物 ,  植物ホルモン ,  果実の成熟