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J-GLOBAL ID:201702271945287443   整理番号:17A1041431

樹上成長中のビワ果実の果皮および果肉組織におけるカロチノイド生合成経路の代謝および転写の解明

Metabolic and transcriptional elucidation of the carotenoid biosynthesis pathway in peel and flesh tissue of loquat fruit during on-tree development
著者 (8件):
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巻: 17  号: June  ページ: 17:102 (WEB ONLY)  発行年: 2017年06月 
JST資料番号: U7027A  ISSN: 1471-2229  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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背景:カロチノイドは,オレンジ色がかったビワの果実に見られる主な着色物質である。本研究の目的は,標的分析および分子手法を用いて,異なる樹上発達段階の間に,ビワ果実(栽培品種「大房」)の果皮および果肉組織におけるカロチノイド生合成経路を解明することである。結果:果皮と果肉の間および異なる発達段階の間の色パラメーターに関する実質的な変化をモニターし,カロチノイド含量の有意な増加と併せて観察した。カロチノイド生合成経路に関与する鍵遺伝子を分子分析技術(RT-qPCR),個々の化合物を高度分析技術(LC-MS)の使用によりさらに分析した。その結果,果皮と果肉の間にカロチノイド組成に有意差があることを明らかにした。果皮の中には32個のカロチノイドが見出されたが,果肉の中には18個のカロチノイドしか同定されなかった。trans-ルテインおよびtrans-β-カロチンは,果皮の主要なカロチノイドであった。前者は熟成の進行とともに減少し,後者は7.2倍の増加を示した。しかし,ビワ果肉のカロチノイドプロファイリングは,trans-β-クリプトキサンチン,続いてtrans-β-カロチンおよび5,8-エポキシ-β-カロチンが最も顕著なカロチノイドであった。両方の組織におけるtrans-β-カロチンの高量は,有色体特異的リコペンβ-シクラーゼ(CYCB)転写物レベルの有意な誘導によって支持された。PSY1,ZDS,CYCBおよびBCHはアップレギュレーションされ,CRTISO,LCYE,ECHおよびVDEは,果皮および果肉組織の両方における未成熟段階と比較して発達段階のほとんどにおいてダウンレギュレーションされた。全体的に,カロチノイド生合成経路の中間および下流の遺伝子において,樹上果実成長の進行に伴う発現レベルの差異の調節がより明白であった。結論:カロチノイドの組成は,果皮と果肉の間に顕著な差異を有する樹上ビワの発育中に大きく影響を受けた。ビワ果実の発育段階における遺伝子のアップレギュレーションまたはダウンレギュレーションと,それらの発現が組織(果皮または果肉)あたりのカロチノイド含量に影響する様子を確立した。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
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植物生理学一般  ,  物質の代謝  ,  酵素生理 
物質索引 (4件):
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