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J-GLOBAL ID：201702272099132998   整理番号：17A0718316

ブラックホールの制限された熱力学的ゆらぎとRuppeiner幾何

Restricted thermodynamic fluctuations and the Ruppeiner geometry of black holes

著者 (1件)： SAHAY Anurag (National Inst. Technol. Patna, Patna, IND)
資料名： Physical Review. D  (Physical Review. D)
巻： 95  号： 6,Pt.A  ページ： 064002.1-064002.19  発行年： 2017年03月 
JST資料番号： D0748A  ISSN： 2470-0010  CODEN： PRVDAQ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ブラックホール(BH)熱力学系が存在する(擬)Riemann状態空間における余次元1の超平面を決める際の拘束ゆらぎの役割を詳述した。この論文の方法は非常に一般的であるが,BH系,特に,反de Sitter(AdS)BHの拡大熱力学にその解析を制限し,Ruppeiner定式化における熱力学的ゆらぎ計量を,拡大状態空間におけるKerr-AdS BHに対して解明した。状態空間への拘束の係わりとそれらの熱力学的アンサンブルとの対応を,最も一般的設定で陽に示した。与えられたアンサンブルに対する状態空間スカラー曲率は,そこでの不安定性あるいは相転移に敏感に依存することがわかった。特に,Ruppeinerスカラー曲率には,Kerr-AdS BHにおける臨界現象がエンコードされていないことがわかった。4D Kerr-AdS BHの状態空間の曲率コンターを詳細に調べ,適切な推測を行った。特に,熱力学的幾何によって,Kerr-AdS BHの非拡大状態空間に等価な,圧力アンサンブルを除くすべてのアンサンブルに対するSchwarzschild-AdS極限において,不安定性が示唆された。アンサンブル超平面の外部幾何を導入し,拘束熱力学的ゆらぎとの関係を議論した。BH系の熱力学的曲率に対する新しい解釈を提案した。

シソーラス用語： *ゆらぎ ,  *反de Sitter空間 ,  空間 ,  ブラックホール ,  エントロピー ,  臨界現象
準シソーラス用語： Kerrブラックホール ,  ブラックホールエントロピー ,  *ブラックホール熱力学 ,  状態空間

分類 (2件)： 一般相対論及び重力理論  (BA07030F) ,  宇宙論  (DB07000D)

タイトルに関連する用語 (5件)： ブラックホール ,  制限 ,  熱力学 ,  ゆらぎ ,  幾何