抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本研究では,媒体に電波・電磁波を用いたIDシステム(RFID)技術に基づく観測手法を用いて獲得された位置情報の解析により図書館利用者の行動分類を行うことを目的とした。2012年において,著者は,RFIDシステムを用いて利用者の訪問経路をトラッキングするために,千代田区公共図書館(日本)における捜査を実施し,ユーザ属性データを獲得するためのアンケート調査を実施した。図書館での利用時間,それぞれの図書館ゾーンにおいてブラウジングに消費される時間,被験者による図書のブラウジングに消費される時間,訪問点,訪問経路などのデータが得られた。利用者の訪問経路に関するデータの解析を行い,その後,各グループに対してアンケートの応答の解析を行った。利用者の訪問経路から生成された文字列の間の類似性に基づく階層的クラスタリングにより,2つのクラスタが明らかにされた。クラスタ1における利用者は,座席を使わずに取り出す資料を探し,RFIDタグを用いてより多くの点を訪れる人々であった。これらの利用者は一般的な図書ゾーンを訪問し,その中で,借り入れに利用可能な多くの資料の位置決めを行った。それとは逆に,クラスタ2の中の利用者は,資料を探し,それらを読むために着席するような人々であった。従って,それらの利用者はクラスタ1における利用者よりもRFIDを用いて点を訪問する数がより少なかった。(翻訳著者抄録)