抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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球状黒鉛鋳鉄を金型に利用する際,厳しい摩耗環境に置かれる部位については表面焼入れが必要となる。本研究においては,この焼入れのための熱源として高周波誘導加熱を適用することを想定し,適正な金属組織が得られる加熱条件を得るために,実験とシミュレーションモデルの構築を図った。球状黒鉛鋳鉄(FCD540)のブロックを供試材とし,平面加熱コイルを用いて高周波焼入れ実験を行なった。この際,コイルを90,120,150,180および210mm/min,ならびに間隙を,4.0,4.5,5.0,5.5および6.0mmと変化させた。コイル後方において水冷による焼入れを行なった。得たサンプルの金属組織観察と硬度測定を実施した。また,この加熱条件に対する熱伝導シミュレーションを実施した。これらの実験とシミュレーションから,表面温度が920°Cになる条件が所期の金属組織を硬度を得るのに適していることを明らかにした。