抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,美術館・博物館へのLED照明導入についてのアンケート調査結果に基づき現状と将来展望について考察した。2016年にアンケートを実施し,全国の113館の学芸員から回答を得た。76館(67%)がLED化実施済,33館が計画中,13館は未計画であった。4年前と比較すると実施済は2倍になっており,展示照明としてのLEDが着実に認知されていることがわかる。一方で,ネガティブな印象を持つケースも多いことが判明した。多くは発光や配光特性に起因するものであり,高演色化により色再現性などのスペックは高いレベルに達しているものの,電球や蛍光ランプからLEDに転換することで見え方が変化するのではないかという不安がぬぐい切れていない。展示照明はいかにあるべきかという観点を踏まえながら,選択の助けとなる客観的な指針を示すことが必要であろう。