抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
電子メールは広く,コミュニケーションツールとして使用されている。SMTPは電子メール配送に用いられる標準的なプロトコルである。SMTPには配送するメッセージの秘匿性を担保するため,複数の技術が用いられている。代表的な手法としてSMTPを拡張し,暗号化された経路を用いるSTARTTLS拡張が存在するが,日和見暗号であり,中間者攻撃に脆弱である。本論文では,JavaScriptを用いて現在IETFUTA Working Groupで審議中のSMTP MTA Transport Security(MTA-STS)を実装し,サーバー間経路の暗号化を実現した。評価では実装したMTAを用い,MTA-STSの可用性を検証した。また大手ISPにおけるMTA-STSへの対応を調査した。その結果,MTA-STSへの対応が不完全なISPの存在や,MTA-STSに対応しているISPのすべてが検証モードで運用されていることを確認した。(著者抄録)