抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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物理的パラメータに対する時間依存性が,非常に軽いスカラー場φの誤整列によって導入されたシナリオを考えた。φの真空期待値(VEV)はある場,例えばフェルミオンψの質量に関係していると仮定し,そのVEVを宇宙の始めに獲得すると仮定した。Hubbleがφの質量m<sub>φ</sub>と同程度になるまではこのVEVは定数に止まるが,Hubbleがそれより小さくなるとこの場は振動を始め,そのVEVは減少する。この論文では,フェルミオン場として,質量がO(eV)でアクティブニュートリノとO(0.1)の混合角を有するステライルニュートリノに焦点を当て,その宇宙論的示唆を考えた。この選択は,液体シンチレータニュートリノ検出器(LSND)での短距離<span style=text-decoration:overline>ν</span><sub>μ</sub>→<span style=text-decoration:overline>ν</span><sub>e</sub>フレーバ変換測定で報告された異常と,他のMiniBooNEのような地球上のニュートリノ実験に動機付けられている。ステライルニュートリノの好ましいパラメータは,元素合成および大規模構造のような宇宙論的測定と強いテンションにある。このシナリオでは,たとえ再加熱温度が高くても,ビッグバン元素合成制限は容易に避け得ることを示した。スカラーは,その他の場との結合にも係わらず自然に軽くなり得る。ステライルニュートリノのパラメータは,現在でも時間とともに変化し続けている。これは,最近のIceCube制限からのテンションをさらに緩めることができると議論した。