抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ブラザー工業(株)では,1985年に主軸30番テーパ-を持つ小型マシニングセンタのパイオニアとして「タッピングセンター」を発売以来,各種改良機をSPEEDIOシリーズとして上市している。2013年に旋削機能付き複合加工機「M140×1」発表したが,今回これの改善・改良を進めた「M140×2」を開発・上市し,出展した。本稿で紹介する「M140×2」では,従来機と比べ傾斜軸の方向を逆回転し,Y軸ストローク領域を最適化することで,傾斜軸を倒しても最大300mmの治具エリアを全域加工できるよう,330mmの加工エリアを確保した。またテーブル面からZ軸原点までの距離を455mmと従来機よりも50mm広く取ることで,高さが高い治具であっても標準的な工具を使用可能とし,深い中ぐり旋削も可能とした。傾斜軸の可動範囲も150°と大幅に拡大し,より角度を必要とする傾斜穴加工もできるようにした。更にスタンダードチャック使用可能化の要望に応え,回転軸のフランジ面を強化し,油圧回転シリンダーを直接つけることを可能とした。最近の事例を通じ,車載部品であるポンプハウジングやターボチャージャーハウジング,小型航空機部品の削り出し加工,耐熱性素材の旋削加工等,多くの業界の多様な素材でも使用可能であることが分ってきたので,本機の活用範囲は一層広がると考えている。