抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東北大学電気通信研究所附属21世紀情報通信研究開発センターは,文部科学省からの委託プロジェクト「次世代モバイルインターネット端末の開発」の成果を国際標準に結び付けることを目指している。本稿では,標準化の舞台裏,今後の戦略について述べた。まず,IEEE(米国電気電子学会)で,イーサネット,無線LAN,WPANなどに関するワーキンググループ802委員会の仕組みとして,関心事項要求の動議,スタディグループ,タスクグループでの規格の策定,投票権や会合の開催などについて述べた。次に,舞台裏について,米国の企業は技術コンサルタントに自社の技術者が支援しているのに対して,日本企業の場合は自社の技術者が参加する場合が多く,即決が求められる場面での対応に不十分さが散見されるとした。今後に向けては,国際標準制定には,外交交渉的な側面もあることから,我が国オリジナルの技術の国際化を実現するためには,各方面でのそのための戦略策定と国際標準化人材の育成が必要であるとした。