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J-GLOBAL ID:201702273120129011   整理番号:17A1804433

ユーラシアでの新石器時代以後の貧富の差は北米およびメソアメリカよりも大きかった

Greater post-Neolithic wealth disparities in Eurasia than in North America and Mesoamerica
著者 (21件):
資料名:
巻: 551  号: 7682  ページ: 619-622  発行年: 2017年11月30日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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富の世帯間での分配状況は,社会の基本的特性および社会が与え得る社会的流動性への機会に関する洞察をもたらす。しかし,文書記録が存在しない古代社会における経済的不平等性の研究は困難で,現在の貧富の差を長期的に捉える際の課題をより大きくしている。副葬品や,世帯集合体で発見された希少な品または製造コストの高い品など,富についてはさまざまな考古学的代理指標が提案されているが,副葬品は世帯との関係が明確ではなく,集合体の品には廃棄の仕方などの要因による混乱がある。そのため,作物や家畜の開発および社会政治的規模の拡大との関係を含め,貧富の差の拡大に関しては数多くの疑問が残されている。今回我々は,家屋のサイズ分布という単一の一貫した代理指標から算出したジニ係数を用いて,貧富の差が一般に,植物の栽培化や動物の家畜化,そして社会政治的規模の拡大に伴って大きくなったことを示す。一方で,新石器時代の終焉後には,北米およびメソアメリカとユーラシアとでは,これらの要因に対する社会応答に意外な差異があったことが明らかになった。我々は,新石器時代以降のユーラシアに見られた概して大きな貧富の差は,当初は家畜化が可能な大型の哺乳類がより多く利用可能であったことに起因したと考える。なぜなら,大型の家畜哺乳類によって収益性の高い農業の外延的拡大が可能になったからである。大型の家畜哺乳類はまた,最終的に精鋭騎兵の出現につながり,これによって政治体(アイデンティティー,資源の動員能力,または統治などにより団結した政治単位)を,ヨーロッパ人が到達する以前の北米およびメソアメリカでは不可能だった規模にまで拡大することができたと考えられる。今回の分析が他の研究を刺激して,本研究では十分にサンプリングされていない,または対象外であった南米,アフリカ,南アジア,およびオセアニアなどの地域の社会を含むようにサンプルが拡張されることを,我々は期待する。Copyright Nature Japan KK 2018
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分類 (2件):
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第四紀  ,  人文地理学 
タイトルに関連する用語 (3件):
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