抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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強結合極限におけるフラックスを有する一次元HubbardリングのAharonov-Bohm(AB)およびAharonov-Casher(AC)効果のための異常振動を調べる。厳密対角化法およびShiba変換を用いて,著者らは,ABまたはAC効果をつくるフラックスの存在のもと,基底状態およびいくつかの励起状態のエネルギーを調べ,ここにおいて,その変換は相互作用Uの符号を反転するだけでなく,モデルハミルトニアンにおいてABとAC効果間の役割も交換する。著者らは,0<φ<1の規格化位相シフトφの関数として,基底状態の最小値の数N<sub>min</sub>を用いて,ABおよびAC振動を系統的に分類し,ABおよびAC効果間の密接な関係を明らかにする。例えば,N<sub>L</sub>>N<sub>e</sub>>N<sub>↓</sub>>N<sub>↑</sub>の条件のもと,N<sub>min</sub>は,非常に強い引力においてAB(AC)効果に対して,N<sub>L</sub>-N<sub>e</sub>(N<sub>L</sub>-N<sub>↑</sub>+N<sub>↓</sub>)により与えられ,ここで,N<sub>L</sub>,N<sub>e</sub>,N<sub>↑</sub>,およびN<sub>↓</sub>は,それぞれ,系のサイズ,電子の全数,アップスピンを有する電子の数,およびダウンスピンを有する電子の数である。ハーフフィルドバンドおよびスピン平衡の場合(N<sub>L</sub>=N<sub>e</sub>およびN<sub>↓</sub>=N<sub>↑</sub>)のような,より特別な場合,著者らは,非常に強い斥力の場合,AB(AC)効果に対して,N<sub>min</sub>が0(2)であることを見いだす。これら結果は,メソスコピックリングにおける強相関と量子干渉効果の間の相互作用から生じる興味深い現象の性質を我々に示す。(翻訳著者抄録)