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J-GLOBAL ID:201702273646216217   整理番号:17A1817671

中部日本,飛騨外縁帯の糸魚川-青梅地域におけるオンファス輝石含有翡翠中のエデン閃石質パーガス閃石残晶上へのオンファス輝石の晶出イベントを解読するための,その場測定U-Pbジルコン年代測定

In-situ U-Pb zircon age dating deciphering the formation event of the omphacite growth over relict edenitic pargasite in omphacite-bearing jadeitite of the Itoigawa-Omi area of the Hida-Gaien belt, central Japan
著者 (7件):
資料名:
巻: 112  号:ページ: 256-270(J-STAGE)  発行年: 2017年 
JST資料番号: G0150B  ISSN: 1345-6296  CODEN: JMPSCA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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エデン閃石質パーガス閃石残晶を置換するオンファス輝石が,飛騨外縁帯の糸魚川-青梅地域のオンファス輝石含有翡翠ブロック中で見つかっている。オンファス輝石は,長さ数cmに達する細粒集合体として翡翠輝石-曹長石マトリックス中に散在しており,その核部がエデン閃石質パーガス閃石で構成されていることがある。エデン閃石質パーガス閃石は化学的にも光学的にも均質で,翡翠輝石及び曹長石とは直接接触していない。粗粒のオンファス輝石集合体中には,エデン閃石質パーガス閃石近傍に不規則形状のオンファス輝石-透輝石混成領域が存在する。この組織は,エデン閃石質パーガス閃石の分解は熱水流体の付加が引き金となったことを示唆している。この熱水流体は,NaCa2Mg5(AlSi7)O22(OH)2→(NaAlSi2O6+CaMgSi2O6)+CaMgSi2O6+Mg3SiO5+H2Oの反応によって,透輝石及びオンファス輝石を経た後に翡翠輝石と曹長石を晶出させた。オンファス輝石仮像の周辺では,分解反応で生じたオンファス輝石以外の成分は熱水流体によって運び去られた。新たなその場測定LA-ICP-MS U-Pb年代測定によれば,エデン閃石質パーガス閃石中のジルコンの年代は最大590Ma,平均年代は560±16Maで,これは先駆的岩石の年代の最小値と解釈されている。オンファス輝石を欠く翡翠の519±21Maというジルコン年代は,オンファス輝石・翡翠輝石・曹長石の晶出時期に相当する。本研究の対象とした翡翠は典型的なRタイプ翡翠で,先駆的岩石からオンファス輝石含有翡翠へのほぼ全体的な置換は中期カンブリア紀の熱水活動による。(翻訳著者抄録)
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珪酸塩鉱物  ,  岩石成因論 
引用文献 (51件):
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