抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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(株)フジテレビジョンでは,汎用的なMXF(Material Exchange Format)ファイルを採用したフジテレビマスターの番組送出システムの運用を2008年に開始した。本論文では,フジテレビ地上波の湾岸スタジオ編集ドラマの番組素材を本社にオンライン納品するシステムについて述べた。営業放送システムから番組表とCMフォーマットを定期的に受け取り,クラウド上に構築したウェブサーバで記録表入力操作と納品操作を行えるようにするので,湾岸スタジオの納品者はインターネットVPN(Virtual Private Network)経由でオンライン納品できる。また,記録表の入力によって,民放連技術規準T031「ファイルによるテレビ番組交換規準」に準拠したXML(Extensible Markup Language)メタデータを出力できる。クラウドサービスに予め用意された機能によってクラウド上のストレージやデータベースは暗号化され,フジテレビ本社とクラウド間の回線はインターネット回線を2本用意し,ウェブサーバやデータベースサーバはゾーンを分けて二重化することでセキュリティと冗長性を考慮した。さらに,湾岸スタジオ以外のポストプロダクションからのオンライン納品を試行し,ファイルベースQuality Controlの在り方,回線費や送稿費の負担,責任の分岐点などの課題を明らかにした。