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J-GLOBAL ID：201702274101194299   整理番号：17A0681997

X線CTスキャンによるベーンせん断試験時のせん断機構の解釈

著者 (7件)： 川尻峻三 (北見工業大学・工学部社会環境工学科) ,  田中政典 (港湾空港技術研究所・地盤研究領域) ,  川口貴之 (北見工業大学・工学部社会環境工学科) ,  猶原有希子 (北見工業大学大学院・工学研究科社会環境工学専攻) ,  平林弘 (東亜建設工業・技術研究センター) ,  中村大 (北見工業大学・工学部社会環境工学科) ,  山下聡 (北見工業大学・工学部社会環境工学科)
資料名： 地盤工学ジャーナル(Web)
巻： 12  号： 1  ページ： 79-90(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： U0044A  ISSN： 1880-6341  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ベーンせん断強さ発揮時におけるせん断特性については不明な点が多い。このため,ベーンせん断強さの発揮メカニズムが明瞭となった場合には現在よりも合理的にベーンせん断強さを算出できる可能性がある。本研究では,再構成した供試体に対してX線CTスキャン装置内でベーンせん断試験を模した実験でベーン周辺でのせん断特性の観察を行った。また,X線CTスキャンから得られた水平断面画像に対してPIV解析を行い,ベーンせん断試験に伴うトルクの増減機構を考察した。その結果,本研究での実験条件の範囲では,ベーンせん断強さ発揮時にはベーン外周で顕著な密度変化を伴うせん断帯が発生していないことがわかった。最大トルク発揮時はベーン外周全域にせん断面(帯)が構築される途中段階にあり,最大トルクの大部分はベーン前方の土試料による抵抗によって発揮されていると推察された。(著者抄録)

シソーラス用語： *ベーン剪断試験 ,  土壌強度 ,  X線CT ,  粘性土 ,  *非排水剪断強度 ,  剪断帯 ,  *画像分析 ,  応力分布 ,  数値解析 ,  屋内試験 ,  動特性 ,  トルク ,  粒子画像流速測定
準シソーラス用語： トルク特性

著者キーワード (6件)： ベーンせん断試験 ,  X線CTスキャン ,  せん断帯 ,  vane shear test ,  X-ray CT Scan ,  shear band

分類 (1件)： 現地調査,土質試験  (RA03020I)

引用文献 (20件)：

• 1) 地盤工学会編:原位置ベーンせん断試験方法(JGS 1411),地盤調査の方法と解説,第8章,pp.404-419,2013.
• 2) 田中洋行,田中政典:ベーンせん断試験による粘性土地盤の強度決定法,港湾技術研究所報告,Vol.33,No.4,pp.1-17,1994.
• 3) Cadling, L. and Odenstad, S.: The vane borer, an apparatus for determining the shear strength of clay soils directly in the ground, Proc. 2 of S. G. I., 1950.
• 4) 福田護:Vane試験に関する二,三の考察,ベーン試験に関するシンポジウム発表論文集,pp.65-66,1980.
• 5) Roy, M. and Leblanc, A.: Factors affecting the measurements and interpretation of the vane strength in soft sensitive clays, Vane Shear Strength Testing in Soils: Field and Laboratory Studies (ASTM STP 1014), pp.117-128, 1988.

タイトルに関連する用語 (4件)： X線CT ,  スキャン ,  ベーンせん断試験 ,  せん断