抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ガスパイプラインや電力・通信ケーブル敷設において,河川や水路,汀線の横断工事を非常に短い期間で施工可能な,非開削工法の1つJFE-RAPID工法(弧状推進工法)の概要を述べ,事例を紹介した。石油掘削の傾斜掘り技術を水平方向に応用したもので,1971年米国カリフォルニアの河川横断工事で逆アーチ状に推進施工された。立坑を掘らず地上間で推進するなど特徴を述べ,システム構成を説明した。施工手順について,パイロット工(パイロット管としてドリルパイプと呼ばれる油井管を使用),リーミング工(埋設管径まで掘削孔を拡げる),長尺管引込工(リーミング工の後,一気に埋設管を引込む)を説明した。次に同工法は短期間に集中した工事を行うため必要な施工用地,適用土質,および適用規模(施工可能延長は1500~1800m,管径1m程度まで)について述べた。事例として,阿武隈川横断工事(相馬・岩沼間ガスパイプライン工事)を紹介した。すなわち,横断箇所とその両岸(発進ヤードと到達ヤードの確保),推進箇所の土質,線形(曲率半径650R,入射角15度),管種(本管,鞘管),長尺管の分割(分割施工,三分割),長尺二重管施工性向上対策(デュアルトーチ自動溶接機採用),工事状況(3月5日パイロット工着手,3月28日長尺管引込工完了)について説明した。