抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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倉敷機械(株)では,従来から横中ぐり盤ラインアップで金型メーカーのニーズに対応してきたが,更なる高能率化を目指して金型加工に特化した横中ぐりフライス盤「KBT-13EM.A」を開発した。これの特長を概説すると共に,金型を想定した加工事例を紹介した。本開発機では,自動車関連プラスチック金型で大型化・難削化が著しいランプ型など,中型とされるサイズをターゲットとして仕様を最適化した。本機の特長として以下の3点を挙げた。(1)主軸構造:主軸は中ぐり主軸とフライス主軸から構成され(二重構造),多段ギア駆動により高トルクを実現した。開発機は中ぐり主軸径130mmを搭載した。内部構造改良で剛性を強化し,Φ80mm以上のラジアスミルによる高能率荒加工も行える。(2)ロータリーテーブル構造:案内面を大径摺動面,駆動機構をダブルピニオンギア駆動とした実績あるロータリーテーブルで,Tボルト方式で強力にクランプ出来,開発機では大型化するランプ型等を想定し,テーブルの最大搭載質量を15トンとした。(3)直線軸と本体構造:直線軸(XYZ軸)は角型摺動面としながら多くの要素技術で早送り16m/分,切削送り10,000mm/分を達成した。加工事例として大同特殊鋼製のNAK80に対するΦ80mmのラジアスミルでの荒加工,日立金属製のHPM7に対する仕上げ加工と磨き技術者による鏡面磨きの事例を示した。