抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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今日の高度情報化社会は,半導体素子の高速化及び高機能化によって実現されているため,大学や高専の電気電子工学系の学科で,半導体工学は重要な科目の一つとなっている.しかし,高専において半導体素子を作製するものづくり実験の実施は容易ではなく,講義による知識の習得だけとなっていることが多い.講義と合わせて,半導体素子を実際に作製し,その特性を評価することは,学生が半導体工学を理解する上で重要である。著者らは,シリコン(Si)太陽電池を作製する実験教材を開発してきた.これまでに確立したSi太陽電池の作製技術を基に,簡略化した工程を使ってMOSFETを作製する実験教材の開発を試みた.そして,半導体工学を理論と実践の両面から理解することに役立てられるように,簡略化した工程を使ってMOS-FETを作製する実験教材の開発に取り組んだ.その結果,とくに,n型不純物拡散層及びAl電極を簡略化した工程で形成することによって,比較的容易にMOSFETが作製できる実験教材の構築の見通しが得られた.この実験教材は,MOSFETの作製に必要な工程が全て含まれており,半導体工学を技術的及び物理的に理解することに繋がる効果的な実験教材になると思われる。