抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
集団合意形成プロセスの観察を行った。その結果,多数決という最適化で解を決定した場合と,コミュニケーションによる解が異なる事例を観察することが出来た。これにより,最適化手法の限界と,感性コミュニケーションの重要性を示した。次に会話による発現に着目し,分析を行った。選択問題における合意形成プロセスでは,ネガティブな理由から候補が選択肢から外される段階と,ポジティブな理由で候補が決定されるという段階があるという傾向が分かった。グループ意思決定支援の研究では,最適化手法を用いて合理的な判断を下すことができるかどうかに焦点を当てている。最適化手法を用いて合理的な判断を下すことで,全メンバーが平均して満足度が高い結果が得られる可能性がある。しかし,人々は常に合理的な決定を下して調和のとれた合意を行うわけではありません。そこで,選択問題と最適化手法の状態制限と合意形成におけるコミュニケーションの重要性を考慮して合意形成のプロセスを観察した。 さらに,合意形成に関する発言に留意し,詳細を分析した。その結果,調和の取れた合意形成を達成するためには,「理由の顕在化」が重要であることが分かった。