抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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窒素やリンなどの栄養塩類が流入するダム貯水池の底層は,温かくなると貧酸素状態に陥り,夏場に無酸素状態に陥る場合がある。無酸素状態になると,湖底に堆積する底泥からマンガン,鉄,窒素,リンなどの溶出が起こる。このようなダムでは底層から温度躍層までの中層領域でも貧酸素状態に陥いることから中層領域についても溶存酸素濃度(DO)の改善が求められる。本研究では,底層のDOを重金属の溶出が抑制出来る6mg/L以上の高濃度に引き上げ,更に中層領域も改善可能なシステムの開発を目的とした。無酸素状態にある水塊を,水平方向と垂直方向の広範な領域の水質改善を自動で行うシステムを構築した。更に,ダム湖での実証実験で無酸素状態にある底層のDOを自動運転によって5日間で10mg/Lまで引き上げ,更に,湖底から中層領域のDOを自動運転で10mg/Lまで引き上げることに成功した。(著者抄録)