抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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持続可能な社会構築のためには,長期的展望の下,環境,社会,経済の三つの価値を共存させるための施策を見いだす必要がある。高齢社会に対応する技術として,介護ロボットや自動運転などといった技術開発が進められているが,エネルギー消費の増大も懸念されている。高齢社会と低炭素社会を両立・共存させる施策を検討する必要がある。文献調査の結果からは,低炭素社会を考える上で住宅や家庭内機器の省エネルギー性能向上,生活スタイルの改善などが課題として抽出された。また,高齢社会の課題としては,健康・医療・介護サービス,心身機能変化への支援,生きがいとしての就労,モビリティ,コミュニティ形成などが挙げられた。さらに,地域資源や高齢者のスキル活用が,地域活性化には大切な項目として挙げられた。今回の分析により,高齢者も含めた多様な世代の生活の質の維持・向上と,温室効果ガス排出量削減は,共通の便益をもたらす可能性が見られた一方,相反する可能性も示唆された。2課題への対応の両立・共存を目指すには,これまでとは異なる視点からの科学技術の取組や,社会システムの改善も必要となる。