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J-GLOBAL ID：201702275196261000   整理番号：17A1817576

イオン伝導パスを有する分子結晶の構築と選択的なリチウムイオン伝導

Synthesis of Molecular Crystals with Ion-Conductive Paths for Selective Lithium Ion Diffusion

著者 (1件)： 守谷誠 (静岡大学学術院理学領域)
資料名： 高分子論文集  (Japanese Journal of Polymer Science and Technology)
巻： 74  号： 6  ページ： 482-493(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： G0122A  ISSN： 0386-2186  CODEN： KBRBA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 超分子を構成要素とした分子結晶は,超分子の構造多様性と構成要素の規則的配列を利用した機能発現が可能であるという魅力的な性質をもつ.この特徴をイオン伝導体の開発に活かせば,新たな固体電解質材料の開発につながることが期待される.これまでの報告から,分子結晶中におけるイオン伝導性の発現には,結晶構造中にイオン伝導パスを構築することが重要であることが示されているが,分子結晶を利用した電解質開発に関する研究例はいまだ限定的であり伝導パスを構築する手法も確立されているとはいえない.そこで筆者らは,分子結晶中にイオン伝導パスを構築する簡便な手法の確立を目的として,リチウム塩と小分子の自己集積化を利用した分子結晶中でのイオン伝導パス構築を検討してきた.本報では,筆者らがこれまでに合成した分子結晶について,結晶構造とイオン伝導性との相関に焦点を当て概説する.(著者抄録)

シソーラス用語： *イオン伝導 ,  *電気伝導率 ,  リチウム化合物 ,  金属イオン ,  リチウム錯体 ,  *分子結晶 ,  超分子 ,  超分子構造 ,  自己集合 ,  イオン対 ,  対イオン ,  対イオン効果 ,  高分子固体電解質 ,  ポリエチレンオキシド ,  キレート化 ,  キレート化合物 ,  結晶構造 ,  結晶構造解析 ,  輸率 ,  アニオン
準シソーラス用語： *イオン伝導率 ,  リチウムイオン ,  PEO【重合体】 ,  キレート形成

著者キーワード (5件)： Solid Electrolytes ,  Molecular Crystals ,  Supramolecules ,  Lithium ,  Ion Conduction

分類 (3件)： 高分子固体の物理的性質  (CG02024U) ,  高分子固体のその他の性質  (CG02025L) ,  イオン交換  (CC01020L)

物質索引 (4件)： N,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミン ,  TMEDA ,  ビス(トリフルオロメチルスルホニル)アミンアニオン ,  ビス(トリフルオロメチルスルホニル)アミン

引用文献 (26件)：

• 1) G. R. Desiraju, J. Am. Chem. Soc., 135, 9952 (2013).
• 2) E. Busseron, Y. Ruff, E. Moulin, and N. Giuseppone, Nanoscale, 5, 7098 (2013).
• 3) Z. Sun, A. Gilles, I. Kocsis, Y.-M. Legrand, E. Petit, and M. Barboiu, Chem.—Eur. J., 22, 2158 (2016).
• 4) M. Barboiu, Y. L. Duc, A. Gilles, P.-A. Cazade, M. Michau, Y. M. Legrand, A. van der Lee, B. Coasne, P. Parvizi, J. Post, and T. Fyles, Nat. Commun., 5, 4142 (2014).
• 5) C. D. Assouma, A. Crochet, Y. Chérémond, B. Giese, and K. M. Fromm, Angew. Chem., Int. Ed., 52, 4682 (2013).

タイトルに関連する用語 (5件)： イオン伝導 ,  パス ,  分子結晶 ,  構築 ,  リチウム