抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Einstein-Hilbert作用は,時空境界が重力の動力学変数の変分で重要な役を果たすとき,一般相対論(GR)の場の方程式を再現するためには不十分である。このGRの作用原理を補うため,時空に埋め込まれた境界の外曲率による表面項を含めるが,これらの境界項は,それらが常に3次元境界に依存しているという意味で共変でない。しかし,このことは,重力の経路積分においては最終結果が経路積分に沿う任意の中間の超平面に独立でなければならないため,本質的である。したがって,時空境界を有する作用原理において共変に付加項を与える方法を構築する必要がある。この論文では,遠隔平行性に基づくGRのEinsteinの四脚場定式化により,Einstein-Hilbert作用に付け加える共変な表面項が自然に導入されることを示した。時空境界が存在するもとでの遠隔平行性を調べ,この共変な表面項により,GRの計量定式化に存在するすべての不必要な表面項は正確に取り除け,それは,Gibbons-Hawking-York(GHY)項の役を果たすことを示した。このような共変なGHY項の正体は,時空境界による自由エネルギーからの正しいブラックホールエントロピーの再現によってさらに確証した。これらの結果は,重力の4脚場定式化により,はっきりと定義された作用原理が与えられ,それらが容易に経路積分量子化に適用できることを示している。