文献
J-GLOBAL ID:201702275593551481   整理番号:17A0337201

オゾンとの反応によるβ-トリケトン農薬テンボトリオンとスルコトリオンの変換:速度論的研究,変換生成物,毒性および生分解性

Transformation of the Β-Triketone Pesticides Tembotrione and Sulcotrione by Reactions with Ozone: Kinetic Study, Transformation Products, Toxicity and Biodegradability
著者 (5件):
資料名:
巻: 39  号:ページ: 3-13  発行年: 2017年01月 
JST資料番号: C0746A  ISSN: 0191-9512  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
テンボトリオン(TBT),およびスルコトリオン(SCT),は,トウモロコシへの発芽後に使用される2つの全身性β-トリケトン除草剤である。これら2つの除草剤の環境中での消長は,水の浄化プロセスにおけるそれらの挙動と比較して十分に実証されている。我々の研究の目的は,実際のオゾン化条件における挙動をモデル化するために,オゾンによるTBTおよびSCTの速度定数を決定するための動的研究を行うことであった。海洋細菌Vibrio fischeriを用いた試験によって行われた毒性評価と並行して,様々なオゾン投入量についてLC-MS/MS分析によって種々の変換生成物が同定された。さらに,殺虫剤溶液の生分解性をオゾンの異なる用量について評価した。pH7では,分子オゾンとTBTおよびSCTとの間の反応について,それぞれ8.9±(0.1)×10<sup>5</sup>M<sup>-1</sup>s<sup>-1</sup>および6.7±(0.1)×10<sup>5</sup>M<sup>-1</sup>s<sup>-1</sup>の速度定数が得られた。オゾン濃度0.2mg/L,pH7.0の場合,半減期はTBTは0.19s,SCTは0.25sと見積もられた。オゾン処理時にいくつかの変換生成物が同定された。親化合物の酸化開裂時最初の生成物は安息香酸誘導体および1,3-シクロヘキサンジオンであった。安息香酸誘導体のさらなる酸化脱カルボキシル化で,フェノール化合物が生成し,ヒドロキシル化およびベンゼン環の酸化的開環により,脂肪族カルボン酸が生成した。Vibrio fischeriの発光の阻害として測定された毒性はオゾン化時に明らかに減少した。しかし,TBTまたはSCTが完全に消失しても,残留毒性が観察された。筆者らの実験条件下では,オゾンによるTBTおよびSCTの酸化が,親化合物より毒性が低く,生分解性の高い変成生成物混合物を形成することを示している。しかし,これらの結果は,・OHラジカルスカベンジャーが存在せず,オゾン添加が[O<sub>3</sub>]<sub>O</sub>/[P]<sub>T,O</sub><2の純粋な水溶液中で得られたものである。実際の天然水条件では,pHの変化および炭酸塩およびNOMのような・OHラジカル捕捉剤の存在は,転換生成物の消長およびそれに対応する毒性および生分解性に影響する可能性がある。実際の水処理条件下でのトリケトン除草剤のオゾン化の間に生成される変成生成物の挙動に対処するために,さらなる研究が必要である。
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
下水,廃水の化学的処理  ,  農薬 

前のページに戻る