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J-GLOBAL ID：201702275625248720   整理番号：17A1052219

熱膨張を制御せよ! 四重ペロブスカイト鉄酸化物における電子相転移と熱膨張

著者 (1件)： 山田幾也 (Osaka Prefecture Univ.)
資料名： セラミックス  (Bulletin of the Ceramic Society of Japan)
巻： 52  号： 9  ページ： 593-595  発行年： 2017年09月01日 
JST資料番号： S0291A  ISSN： 0009-031X  CODEN： SERAA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 生熱膨張を相殺し,動作温度域における熱膨張をゼロ近くまで小さくするために用いられる負熱膨張物質やゼロ熱膨張材料が注目されている。本稿では,四重ペロブスカイト鉄酸化物における負熱膨張,結晶構造,電子相転移について解説した。1)四重ペロブスカイト酸化物:一般化学式AA′₃B₄O₁₂(A=Cu²⁺,Mn³⁺,A′=遷移金属イオン),結晶構造,超高圧を利用して合成,2)構造:ACu₃Fe₄O₁₂(A=Ca²⁺,Sr²⁺,RE³⁺,Bi³⁺,Ce⁴⁺)の格子体積,金属-酸素結合長の温度依存性,3)電子状態:電子相転移,イオン存在比,4)相転移の緩慢化と負熱膨張・ゼロ熱膨張:LaCu₃Fe₄O₁₂のFeサイトをMnで置換して相転移を緩慢化。

シソーラス用語： *熱膨張 ,  *ペロブスカイト型結晶 ,  *結晶構造 ,  相転移 ,  *電子構造 ,  超高圧 ,  化学合成 ,  熱膨張係数 ,  温度依存性 ,  鉄酸塩 ,  銅化合物 ,  希土類元素化合物 ,  有機マンガン化合物 ,  置換 ,  原子価 ,  電荷移動遷移 ,  Moessbauer分光法
準シソーラス用語： 負の熱膨張 ,  ゼロ熱膨張 ,  四重ペロブスカイト型 ,  電子相転移 ,  高温高圧合成 ,  希土類化合物

分類 (2件)： セラミック・磁器の性質  (YC03030G) ,  非金属のその他の熱的性質  (BL05040J)

引用文献 (21件)：

• R. J. D. Tilley, ′′Perovskites: Structure-Property Relationships′′, Wiley (2016).
• M. A. Subramanian, D. Li, N. Duan, B. A. Reisner and A. W. Sleight, J. Solid State Chem., 151, 323-325 (2000).
• Z. Zeng, M. Greenblatt, M. A. Subramanian and M. Croft, Phys. Rev. Lett., 82, 3164-3167 (1999).
• W. Kobayashi, I. Terasaki, J.-i. Takeya, I. Tsukada and Y. Ando, J. Phys. Soc. Jpn., 73, 2373-2376 (2004).
• A. Prodi, E. Gilioli, A. Gauzzi, F. Licci, M. Marezio, F. Bolzoni, Q. Huang, A. Santoro and J. W. Lynn, Nature Mater., 3, 48-52 (2004).

タイトルに関連する用語 (4件)： 熱膨張 ,  ペロブスカイト ,  鉄酸化物 ,  電子相転移