抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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光学の教科書の中では,光回折現象について単色光に基づいた記述がされることが多い。しかも,その内容を実験的に実現しようとすると,レーザー光という自然界には存在しない人工的な光を使い,実験室という非日常的な空間で行う実験となる。本来,自然現象である光回折は,光源が自然物か人工物かに関わらず,誰もが日常生活の中で目にしている。本稿では,中等教育の題材として,日常生活の中で見られる幾つかの光回折現象について紹介し,その様子を示す。さらに,紹介した現象について,実験室あるいは教室内で安全に,容易に,かつ安価に再現する。これらの実験には,障害物によって光の進行方向が変化する点,波長によって回折方向の変化量が異なるため回折光が色づいて見える点など,光回折現象の特徴がよく表れている。室内での実験は,LED懐中電灯を光源として,身の回りの物を用いて誰にでも簡単に行うことができる。(著者抄録)