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J-GLOBAL ID:201702277030470032   整理番号:17A0430082

トマト(Solanum lycopersicum L.)における乾燥ストレスと回復に対する葉緑体プロテオーム応答

Chloroplast proteome response to drought stress and recovery in tomato (Solanum lycopersicum L.)
著者 (14件):
資料名:
巻: 17  号: Feb  ページ: 17:40 (WEB ONLY)  発行年: 2017年02月 
JST資料番号: U7027A  ISSN: 1471-2229  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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背景:乾燥は,植物の成長と作物の生産性に大きな制約となっており,地球規模の気候変動で注目を集めている。葉緑体は,環境センサとして作用するが,色素体内のストレス誘導メカニズムについての情報はわずかしかない。本研究では,生理学的,代謝産物とプロテオーム解析によって,トマトにおける重度の乾燥処理とその後の回復サイクルに対する葉緑体応答を調査した。結果:トマト植物では,ストレス条件下で,成長が低下し,プロリン,アブシジン酸(ABA)と後期胚発生蓄積遺伝子転写産物のレベルが上昇することが示された。プロテオミクスによって,水不足は,主にエネルギー関連機能種を含む葉緑体蛋白質レパートリー(差次的に発現される31成分)に深く影響を与えることが明らかになった。再潅水サイクルの後,生理学的パラメータと代謝物レベルは,トマト植物機能の回復を示したが,プロテオミクスは,まだ葉緑体蛋白質レパートリーの調整が続いており,乾燥期よりも広範となる(差次的に発現される54成分)ことを明らかした。候補遺伝子の発現の変化とABAの蓄積は,特定の葉緑体から核へ(逆行性)のシグナル伝達経路のストレス下での活性化とABA依存性ネットワークとの相互作用を示唆した。結論:これらの結果から,葉緑体は,核にコードされ色素体に局在する蛋白質の発現を調整し,植物のストレス応答を介在するような環境センサとしての役割をもつという新しい全体像が示された。本研究のデータは,トマトにおける特定の逆行性シグナル伝達経路の活性化とABAシグナル伝達ネットワークとの相互作用を示唆しているが,このような経路の関与と微調節については,今後,特別に設計された突然変異体の育成と特性解析によって研究を継続する必要がある。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
植物生理学一般  ,  細胞生理一般 

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