文献

J-GLOBAL ID：201702277096804405   整理番号：17A0292364

竹林寺本堂の明治修理

THE RESTORATION OF CHIKURIN-JI MAIN HALL DURING THE MEIJI ERA

著者 (1件)： 三浦要一 (高知県大 文化)
資料名： 日本建築学会計画系論文集  (Journal of Architecture and Planning (Transactions of AIJ))
号： 733  ページ： 767-774  発行年： 2017年03月30日 
JST資料番号： Y0894A  ISSN： 1340-4210  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本論は,新出資料「竹林寺保存会箱入文書」を基礎に,高知市五白山に所在する竹林寺の明治修理前の現状と明治修理の方針と内容を明らかにし,新たな知見を加えた。「設計書」の修理方針は,古材を積極的に保存し,接木・矧木・埋木などによって使用し,再用が不利と認めるものは旧形式を厳守して新材に取り替える現状維持であった。明治修理前の現状は「破損二付上伸」から判明し,外観の柱間は明治修理前を踏襲していたが,建具と縁は旧形式を厳守して新しく取り替えられた。しかしながら,「報告書」は小屋材が新材であり,鬼板を鬼瓦に変更したことを明らかにした。平成修理において小屋組の墨書と鬼瓦のの箆書の年月が発見され,明治修理のものであることが明らかになった。明治修理は文明年間以後の再建から約400年後に竣工した解体修理であった。

シソーラス用語： *寺院 ,  宗教建築 ,  時期 ,  *修理 ,  高知県 ,  建具 ,  再利用 ,  *古建築 ,  *建築史 ,  文書 ,  建築図面 ,  屋根 ,  文化財保護
準シソーラス用語： 本堂 ,  明治期 ,  *日本建築史 ,  設計書

分類 (1件)： 建築設計,建築家,建築史  (RB04000W)

タイトルに関連する用語 (3件)： 竹林 ,  明治 ,  修理