抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ヒノキ壮齢林とヒノキ伐採-植栽地での約20年間の土壌吸引圧の観測結果に基づき,林木の生長に伴う土壌水分動態の変化について検討した。その結果,植栽後3年では,表層部で土壌吸引圧が低下し,上向きのフラックスが発生したが,同時期の壮齢林の表層部は湿潤な状態が保たれ,フラックスは下向きであった。一方,深層では壮齢林の土壌吸引圧が概ね-10kPa以上であったのに対し,皆伐-植栽地では植栽後10年以降は-20kPa以下まで低下した。また,ゼロフラックス面は,壮齢林では深さ50~100cmの範囲であったのに対し,皆伐-植栽地では植栽後の経過年数が長くなるにしたがって深部へと移行し,植栽後18年では深さ150cm付近に存在すると考えられた。これらのことから,皆伐-植栽地では植栽後10~18年にかけて土壌深部まで乾燥が進むようになり,これに伴ってゼロフラックス面が深部へと移行したと推察された。(著者抄録)