抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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屋内環境において無線LANネットワークを設計および構築するためには,高精度な屋内伝搬特性推定が必須である。このような目的に対して,計算機シミュレーションは有効かつ簡便な手法である。特に,時間領域差分(FDTD)法は屋内環境のモデル化能力が高く,高精度な特性評価が可能である。これまでに,オフィスビルの単一フロアおよび複数フロア内の屋内伝搬特性推定を目的として,FDTD法に基づく計算機シミュレーションを行い,測定結果を精度良く推定する数値解析結果が得られることを明らかにしている。一般的なオフィスビルはコンクリート壁や床などの基本構造に加えて,室内に配置された什器や壁面内部の鉄筋で構成されている。これら構造物等は数値モデルとして考慮することができるが,それら構成成分と屋内伝搬特性推定精度の関係は明らかにされていない。本論文においては,2.4GHz帯無線LANアクセスポイントを利用した屋内伝搬特性の測定結果とオフィス環境に対応する4種類の数値モデルを利用した数値解析結果を比較検討することで,数値モデルと屋内伝搬特性推定精度の関係について考察する。(著者抄録)