抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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交通工学の様々な分野で応用されているベイズ理論を解説する連載の中,本稿は時系列データに対する適用を紹介した。これは1期前の事後確率の結果を事前確率として利用し,これまでの経験を逐次算入して確率更新を行う逐次ベイズ・フィルタである。まず時系列モデルを表現するため,毎期ごとにシステム・モデルと観測モデルで構成される一般状態空間モデルの概念を示し,この中で時々刻々と観測ベクトルが得られた時,逐次的に最適な状態ベクトルを推定していく過程を説明した。そして逐次ベイズ・フィルタの計算法として,一般状態空間モデルの形が,1)線形ガウス型モデルの場合,2)非線形非ガウス型モデルの場合を説明した。1)の特別な場合がカルマン・フィルタになることや,2)では状態ベクトルの確率分布の近似法に応じ,アンサンブル・カルマン・フィルタやパーティクル・フィルタとなること等を述べた。