文献
J-GLOBAL ID:201702277696333298   整理番号:17A0954043

新たな施設園芸資機材の潮流 取扱性向上と低コスト化が進む多層断熱被覆資材(布団資材)

著者 (1件):
資料名:
号: 178  ページ: 54-57  発行年: 2017年07月25日 
JST資料番号: L4219A  ISSN: 0912-666X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
施設園芸における省エネ対策においては,ハウスの保温性を高めることが必須であり,断熱性や密閉性を確保して温室内の熱を逃がさないようにすることが省エネ対策の基本である。韓国では,多層構造の保温被覆資材が内張の保温カーテンや外部被覆として使われているが,これまでこのような被覆資材は,わが国ではほとんど使用されてこなかった。本資材は,不織布の間にポリエステル綿などの中綿があり,多層断熱被覆資材と呼称するとともに,「布団資材」と通称している。わが国で一般的に使用されている軟質プラスチックフィルムをはじめとする一般的な保温用被覆資材と比較して,布団資材の熱貫流係数は1/2~1/3 と小さく,布団資材が高い断熱性を有するといえる。布団資材は,中綿が厚いほど断熱性が大きくなるものの柔軟性が乏しくなるため,巻き取り式あるいはカーテン式による利用が難しくなる。そこで,布団資材の構成素材としてナノファイバーを用いることにより,断熱性の向上とともに軽量化,薄層化による取扱性向上,低コスト化の効果が期待された。試作したナノファイバー断熱資材は,従来品と比べて断熱性能は同等で,約30%の軽量化,厚さは約1/5となり,取扱性が改善された。栽培実証試験では,暖房時において40%程度の省エネ効果が得られた。また,冬の保温のみならず,断熱性が高いことを利用して夏の高温対策技術としての利用を検討した。対象としたトマト,ガーベラは,高温期の夜間冷房により生育障害の発生が抑制され,可販収量が大幅に向上する効果があり,ナノファイパー断熱資材利用の有効性が確かめられた。
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (5件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
農業機械・施設一般  ,  作物栽培施設  ,  野菜  ,  花き・花木  ,  断熱材,伝熱材 
引用文献 (12件):

前のページに戻る